「ふだん着について」
以前書いた『花森安治戯文集』三部作を全て読了した。
心に残る文章はいくつもあったが、そのうちの一つに「ふだん着について」というものがある。
毎日の大部分を費やす仕事や家事において身につけるものが「ふだん着」となる。服飾を初めとした暮らしの中のあらゆる側面において、「ふだん着」を大切にすることこそが最も重要なことであり、合目的的に追求されねばならないという花森の主張は、今になってようやく浸透してきた考え方ではないかと思う。
慧眼である。
『花森安治戯文集2』 所収
2011年
LLPブックエンド
by ATELIER-K_98 | 2013-08-29 22:22 | 本 | Comments(0)