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『 小さな建築 』

『 小さな建築 』_d0245357_1254240.jpg学生時代から好きな設計事務所、象設計集団の富田玲子さんの本

沖縄に初めて行った時には、真っ先に「名護市庁舎」と「今帰仁村公民館」を見に行った。

最近、場所や人とのつながりを大切にする象の考え方や作品が、また気になってきている。

一見恣意的に見える形態も、彼らが「環境構造線」と呼ぶ軸線をもとに、周辺とのかかわりの中から必然的に立ち現れてきたものである。

建築は何のためにあるのかというテーマに対する象の答えが、タイトルにもなっている「小さな建築」という言葉に象徴されている。

建築は、常に人と寄り添う「小さな」存在であるべきなのだ。

それにしても、名作「ドーモ・セラカント」は五人がかりで三年かけて設計・監理していたというのはスゴイ。



富田玲子 著
みすず書房
2007年

by ATELIER-K_98 | 2013-03-08 23:55 | | Comments(0)