『 忘れられる過去 』
荒川洋治のエッセイ。
「詩作家」を標榜する同氏の文章にはハッとさせられる。
平易な言葉で綴られたものでありながら、明らかに新鮮な光を放つ文体からは、
言葉の持つ底知れない力を感じずにはいられない。
まさに、本書において論じられているように、「文学は実学である」のだ。
そしてまた、その同じ意味で、我々が関わる空間も「実学である」のだと思う。
荒川洋治 著
みすず書房
2003年
by ATELIER-K_98 | 2012-07-23 23:22 | 本 | Comments(0)